ラーメン新時代2
(3)系列店の増加と豚骨ブーム
1974年に営業を開始したのが、横浜「吉村家」。新時代を牽引する【家系】の元祖である。
また同じ頃に【二郎系】の源流・三田「ラーメン二郎」が、2000年前後に【武蔵系】の総本店・新宿「麺屋武蔵」が、その後のラーメンの潮流を変える独特な味わいを打ち出した。
そして、それらのレシピを継ぐ弟子たちによって行列が絶えない系列店が次々と生み出されていった。
一方、1980年代からスープにも転機が訪れた。
いわゆる「豚骨ブーム」の到来である。
それまで「鶏がら」出汁で作られるのがスープの主流であったが、九州でもともと食べられていた「豚骨」出汁のラーメンが、全国に一気に広がったのだ。その後、「麺屋武蔵」のWスープや、鳥取の牛骨スープなどさまざまなスープが生まれ、ラーメンをより奥深いものへと変えていった。
【家系ラーメン】
横浜「吉村家」を源流とし、そこで修行をした弟子たちが横浜を中心に系列店を展開。豚骨醤油ベースに太いストレート麺を特徴とする店が多い。
【二郎系ラーメン】
野菜や豚肉を強く煮出した濃厚なスープで、脂分が多いのが特徴。気取らない庶民性と武骨な職人気質で人気を呼ぶ。ボリュームが多いので「小ラーメン」から試してみると良い。
【武蔵系ラーメン】
鶏がら・豚骨による「動物系スープ」と、さんま干し・鰹節・煮干しによる「魚介系スープ」のWスープで話題を呼んだ「麺屋武蔵」を総本店とする。その弟子たちが展
開する系列店では、総本店とは異なる個性がそれぞれ楽しめる。
(4)群雄割拠の個性派ラーメン
近年では、店主のこだわりが詰め込まれたさまざまな【個性派ラーメン店】が注目を集めている。
中でも【変わり種】とまで呼ばれるのが、元フレンチシェフが作る新大久保「麺屋 優創」、スタイリッシュ空間が女性客にも人気の表参道ヒルズ「ミスト」などだ。
ラーメンの好みは、十人十色。先述した【キーワード】を参考にさまざまなラーメン店の暖簾をくぐり、とにかく自身の口で食べ比べをしてみよう。あなた好みの一品と、きっと出会えるはずだ。